どうも暇人です。連日天津での爆発事件が報道されていますね。
炭化カルシウムと水が反応した事が原因ではと言われています。
発表されている状況のなかに事故現場のコンテナに炭化カルシウムという物質があり、
それを知らなかった消防隊員の人が炭化カルシウムに水をかけた事によって爆発したというものでした。
本当に炭化カルシウムに水をかける事によって爆発はするのでしょうか?
炭化カルシウム+水
炭化カルシウムに水を加えるとアセチレンという可燃性のガスが出て来るそうです。
CaC₂ + 2H₂O → C₂H₂ + Ca(OH)₂
カルシウムカーバイド+水→アセチレン+水酸化カルシウム
化学式はこんな感じ。久々に化学式を書きました…汗
このアセチレンという物質に火をつけるとガスが無くなるまで燃え続けるそうです。
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日本でのアセチレンガス事故
アセチレンガスによる爆発事故は日本でも過去に起きていて
1991年12月17日名古屋市にある化学工場で作業員が炭化カルシウムが入ったドラム缶の蓋をあけたところ爆発火災が起こり作業員1人が亡くなっています。
この事故はドラム缶の蓋の部分に1.6センチ程の穴があいてしまっていて、その穴から水が入り、
中の炭化カルシウムと反応してアセチレンが生成され、アセチレンがドラム缶内部に充満していた状況で作業員が蓋を開けてしまった事が原因でした。
ただアセチレンだけで天津の事故の様な大爆発にどうしてなるのかは疑問です。
また報道では他にも数々の化学物質があったというので、アセチレンの爆発がその他の物質への起爆剤になり大爆発になったのかもしれませんね。
そして消防隊の隊員には何の化学物質があるのかが知らされてなかったというのですから、かなりずさんな管理体制ですよね。
日本の工場は大丈夫?
日本でも去年町田市にある『シバタテクラム』という工場がマグネシウムの取り扱いを届出ていない上に、火事を起こすという事件がありましたね。
その時も消防隊はマグネシウムがあることを知らずに放水をして爆発的に炎上したそうです。
日本は中国よりも工場に対しての規制も厳しいと思うので同じ規模の爆発は起きないと思いますが、
国の方には対岸の火事とは思わずに同じことが起きないか更に厳しくチェックして欲しいですね。
天津の爆発現場でばらまかれたという物質シアン化ナトリウムの記事はこちら
最後まで見ていただきありがとうございました。