どうも暇人です。僕はよく釣りに行くんですが。イシガキダイって知ってますか?身体に斑点(はんてん)がたくさんある魚なんですが。この魚実は毒があります。
正確には毒がある個体もいます。
今まで知らなかったので釣れたら普通に食べていました。知らずに毒があるかもしれない魚を食べていたのかと思うとびっくりです。
この毒『シガテラ毒』といいます。
シガテラ毒とは?
シガテラ毒とは渦鞭毛藻(ウズベンモウソウ)というプランクトンが作り出すマイトトキシンやシガトキシン、スカリトキシンなどといった物質を人が食べる事によって起こる毒です、
人が直接に渦鞭毛藻(ウズベンモウソウ)を食べるわけではなくて、
渦鞭毛藻(ウズベンモウソウ)を海の生物が食べ、食べた生物を魚や他の生き物が食べるなどして、シガテラ毒は蓄積していきます。
その魚を人間が食べるとシガテラ毒になってしまうのです。
また渦鞭毛藻(ウズベンモウソウ)は珊瑚が破壊される時に発生するそうです。なので暖かい海で発生する事が多かったのですが、
最近では温暖化の影響もありそのシガテラ毒が発生するケースがどんどん北上していっています。
シガテラ毒になるとどんな症状が出るの?
シガテラ毒を大量に含んだ食材を食べると通常30分〜数時間(時には2日以上あいて発症する事も)で下痢や嘔吐、腹痛、痙攣(けいれん)、しびれ、関節痛、筋肉痛、ドライアイスセンセーション(冷たいものを触った時に電気が走った様な痛みを感じたりする温度感覚異常)などが起きる場合があります。
ひどい方はショック症状で死亡した例もあるみたいですが。その確率は非常に低いです。ちなみに今の所、日本で亡くなった方はいません。
またこの中毒の怖い所はその症状が1週間位で治まる人もいれば、ひどい人だと1年以上続く人もいるみたいです。
1年間ドライアイスセンセーションの症状に悩まされたという人もいました。
シガテラ毒による裁判
過去には1999年に千葉県勝浦市の料亭で出されたイシガキダイの洗いや兜焼きを食べたお客がシガテラ毒になるという事件が起き裁判にもなっています。
この時の裁判では裁判所が店側の過失を認めて、約1200万円の支払い命令がでています。
シガテラ毒にならないための対策は?
このシガテラ毒は熱に強いので焼いたり煮たりすれば大丈夫という訳ではないです。しかし、シガテラ毒を蓄積した魚を食べると起こる症状なので大きな魚を食べなければ大丈夫とされています。
イシガキダイでは3kg未満しか食べないという人もいるみたいです。
僕みたいに関東から行ける釣り場(伊豆半島か房総半島)で手軽に行ける港や磯から釣れるイシガキダイ(あまり大型じゃない)なら大丈夫だと思っているので、僕は気にせずに食べちゃいます。
まとめ
このシガテラ毒、重度の症状が起きた事例は数えられる位の報告しかありません。
あくまで僕個人の見解ですが…お手軽な港や磯で釣れた大きくないイシガキダイを食べる分には問題ないでしょう。
食べた事がある人は分かると思いますが、イシガキダイは身がしまっていて、刺身、塩焼き、ムニエルどれにしてもとてもおいしい魚です。
極端に大きなイシガキダイじゃなければ大丈夫な可能性が高そうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。