人間は飲まず食わずで何日生き延びることができるのか?っと誰しも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
無人島に取り残されたり、登山による遭難や災害に合った時など、突然、ご飯が食べれない状況に陥ってしまう可能性について考えたことは無いですか?
今回は、普通の人間が何日、飲まず食わずだと死んでしまうのか、何日間なら生きていけるのか、必要なものは何なのかについて調査してみました。
飲まず食わずだと何日で人は死んでしまうのか
人間は、食べ物を食べそれを栄養源にして活動しているので、飲まず食わずだといつかは死んでしまいます。
もしも、飲まず食わずで生活した場合、4~5日で死んでしまうと言われています。
これを聞くと、お腹が空き過ぎて死んでしまうのかと勘違いする方もいますが、実は水分不足が原因です。逆に水分がしっかり確保できれば1ヶ月以上は生きていけるそうです。
それだけ、水分不足による脱水症状は深刻だという事が分かると思います。
- 汗が出なくなり体温調整ができず体温が上がっていく
- 汗や尿で老廃物が排出されにくくなり血管の流れが悪化
- 全身の機能障害が起きて死に至る
つまり、無人島に取り残されて、水も食料もない状況に陥ってしまったら食料ではなく、飲める水の確保から始めるべきなんです。
断食をしたことがある方ならわかるとお持ちますが、空腹感は断食してから4日ほどで収まると言われています。
ピークを乗り越えてしまえば、そこまでの空腹感を感じずに生活できます。
無人島に取り残されたらまず水を確保しよう
無人島に取り残されてしまった場合は、強烈な空腹感を無視しながら、まずは水の確保をするのが先決という事です。
水の確保ができてからゆっくり食料を探していった方が生存率が上がるでしょう。
ただし、海水をそのまま飲むのはNGです、体内の塩分濃度がグッと上がるので薄めようとして更に水分を欲するようになってしまいます。
では、綺麗な川の水なら安全かというと、ジアルジア、コクシジウムなどの寄生虫の心配やカンピロバクターなどの細菌による感染症のリスクがあります。
これらが原因で下痢や嘔吐をすると、水分補給したのに水分がどんどん排出されてしまい、逆に脱水症状の危険が増してしまいます。
その為、無人島では、植物やヤシの実などの果実から水分を集めたり、沸騰時の水蒸気を集めた水を集めて飲むなどの工夫が必要です。
また、雨は絶好の水獲得のチャンスです、降り出しの雨は不純物を含んでいるそうですが、本降りの雨は不純物が少なく、軟水に近い水だそうです。
ただし、塩素などは含まれていないので、保存が難しいのが難点です。
断食のギネス世界記録は382日間
人間は何日食べなくても生きていけるのでしょうか?この疑問の答えとして、1965年にイギリス人『アンガス・バルビエーリ』氏が記録したギネス記録があります。
その記録とは、一年以上である382日間も断食を続けたというものです。
ただし、完全に水のみではなく、病院からサプリメント(ビタミン、カリウム、ナトリウムなど)を処方され栄養補給をしながら断食を行ったそうです。
この方は普段から高カロリーの食事メニューを好んでいて、断食開始時には206kgも体重があったといいます。
人間のカラダは空腹状態が続くと8時間ほどで体内にあるブドウ糖を燃焼し尽くしてしまいます。
そうすると、身体は活動を維持するために、肝臓で脂肪を燃焼してケトン体を作り出しコレが主なエネルギー源になります。
しかも、ケトン体はDNAにアプロ―チして細胞内のミトコンドリアを活性化して、エネルギー酸性の効率化を促して、脂肪を燃焼しやすい体に作り変えてくれるのです。
これが、ダイエット目的でファスティングともいわれるプチ断食をする方の理由です。
体内の脂肪が多い程、エネルギー源が多く食べなくても長生きできるというわけですが、『アンガス・バルビエーリ』氏は元々の体重が206kgもあったので、それだけ長い期間の断食に成功したとも言えます。
ちなみに、382日間の断食生活を過ごした後の体重は125kgの減量に成功して最終的には82kgでした。
1ヶ月間の断食で体重は10㎏近く減る
先程のギネス記録でも約12.5カ月で125キロ痩せているので、1ヶ月換算で10㎏ほど痩せています。
通常、女性の1日の消費カロリーの目安は2000kcal程で男性の場合は2600kcal程、普通脂肪1kgを燃焼するために必要な熱量は約7200kcalなので、男性の場合は単純計算で『30日で7800kcal消費する計算になります』。
7800÷7200(脂肪1kgの燃焼熱量)=10.8333333333
となり、確かに計算上も10㎏ぐらいずつ痩せていく計算になっています(ただし、運動強度や生活習慣などによっても左右されますのであくまで目安です、、、)。
実際に下記の動画でも検証されていますが、この方も11kgほど痩せていました。
ただし、長期の断食を行う場合は、必ず医師や専門家などの監修のもと安全性に留意して行ってください。
【まとめ】飲まず食わずだと何日で人は死ぬの?水が大切!ギネス記録は382日!
今回は、飲まず食わずで人間は何日生きられるのかを調べてまとめてみました。
また、食糧無しで長期間生き抜くための知識なども調査して紹介しています。
- 人間は水を飲まないと4~5日で死んでしまう
- 水さえ飲めば1ヶ月以上生きながらえることも
- 断食のギネス記録は382日間
- 断食すると1ヶ月約10キロほど痩せる
サバイバル生活になったら、水と食料だと食糧の方が重要な気がしてしまいますが、実際は水の方がはるかに重要だという事が分かりました。
もしも、あなたがサバイバル生活を余儀なくされたらすぐに飲料水を確保するのをオススメします。