どうも暇人です。ロイコクロリディウムという覚えにくい名前の寄生虫を知っていますか?
実はこの寄生虫カタツムリに寄生します。
ロイコクロリディウムという寄生虫が寄生するとカタツムリの触覚が芋虫みたいな色や大きさになります。
寄生虫がいる触覚といない触覚が一目瞭然ですね。芋虫みたいに見える所はロイコクロリディウムが透けて見えてるんです。
『ロイコクロリディウム』聞いた事が無い方も多いと思います…。
なんだか言いにくい名前の上に体の一部を芋虫みたいにさせるというのはなんだか気持悪いですね。
何でこの寄生虫はカタツムリに寄生して触覚を芋虫の様な模様や色に変えるのでしょうか?
今回はこの奇妙な寄生虫『ロイコクロリディウム』について書こうと思います。
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ロイコクロリディウムとは?
この寄生虫は基本的にカタツムリと鳥を行き来して生活しています。
カタツムリと鳥とはなんだか奇妙な組み合わせですがその行き来の仕方も奇妙なんです。
ロイコクロリディウムの最終宿主(目的の寄生する生物)は鳥です。
鳥の体内に入る事によってロイコクロリディウムは成虫になる事ができます。成虫になったロイコクロリディウムは直腸に寄生してそこで卵を産みます。
その卵は糞と一緒に鳥の体内より排出されるのです。糞と一緒に排出された卵、実はそのままでは孵化できません。
カタツムリに食べられる事によって初めて卵から孵る事ができるのです。
鳥が糞をどこでするかは分からないので、運が良い個体だけがカタツムリの消化器内で卵から孵化できます。
孵化したロイコクロリディウムはカタツムリが食べたエサから栄養をとり大きくなり、
カタツムリの触覚に移動していって、膨れたり、脈動するのです。
大切な触覚に他の生物が入ったカタツムリは気持ちが悪いので触覚を動かして何とかしようとするのですが、その動きが芋虫の様な動きになり、鳥に発見されて万事休すというわけです。
ロイコクロリディウムの一生
鳥の直腸にいる成虫が卵を産み糞とともに出てきます。↓その糞をカタツムリが食べます。
↓
食べられたロイコクロリディウムはカタツムリの消化器内で成長した後、触覚に移動して触覚を芋虫のように動かさせそれを見つけた鳥がカタツムリを食べる。
↓
鳥の体内で成虫になり、卵を産む。
この繰り返しです。
ただ、本来、鳥はカタツムリを食べる機会があまり無いそうです。
というのもカタツムリは天敵などに狙われないように日中は物陰や目につかない所に隠れることが多く鳥に発見されにくいのです。
ですが、ロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリは脳をコントロールされて意思とは関係なく、ノコノコと日向にやってきてしまい鳥に発見されやすくされてしまいます。
うーん意思とは関係なく日向に出てくとは恐ろしいですね。
もうこの寄生虫の卵を食べてしまった時点で、カタツムリの運命はほぼ決まったという事でしょう。
オスとメスがいなくても卵が産める?
ロイコクロリディウムは卵を産むのにオスとメスがいなくても卵を産む事ができます。
無性生殖ができ雌雄同体で交尾もできます。
成虫には運が良くないとなれないので他の成虫と出会わない時のための対策なのでしょう。
ロイコクロリディウムの動画
ロイコクロリディウムの動画を紹介しますのでぜひ見てみてください。
まとめ
ロイコクロリディウム、知れば知るほど何ともユニークな寄生虫ですね。自分の寄生したカタツムリを何とか鳥に食べさせようと色々な事をカタツムリの体内でやる、気持悪くもあるんですが感心させられました。
気持悪いものって嫌なんですけど興味が湧いちゃうんですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。