川魚にいる寄生虫の危険性とは?生で食べない方がいい!?

どうも暇人です。海の魚はよく刺身で食べますが、川の魚を生で食べる事は少ないですよね。

それは川魚にいる寄生虫の方が危険が多いからです。

川の魚を食べる時に、養殖物を選んだり、寄生虫は魚が生きてる間は内蔵に潜伏していて、魚が死ぬと身の方に出てくる寄生虫もいるので、生きてるうちに内蔵をだしてしまう事も対処法の1つですが、やはり火を十分に通した方が無難です。

そんな川にいる寄生虫の中で害のある寄生虫をいくつか紹介していこうかなと思います。

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横川吸虫

参照元wikipedia
参照元wikipedia

横川定という医学者が台湾のアユからこの寄生虫を見つけた事からこの名前がつけられたそうです。ちなみなに学名はMetagonimus yokogawaiだそうですよ。

横川吸虫はアユやシラウオのうろこや筋肉に寄生している寄生虫です。

これらの魚を生で食べると小腸で横川吸虫が寄生します。

生シラウオなどを食べる時は注意しましょう

わずかな量に寄生されても、多少下痢になる位ですが大量の横川吸虫に寄生されると腹痛や下痢の症状がはっきりと出てくるそうです。

また寄生される位置や量によって慢性カタル性腸炎、慢性炎症も起こるともいわれています。

ただ症状も比較的軽い事例が多く、小腸に入った成虫の寿命は短いのでこの寄生虫に感染されてもそこまで深刻な被害は出ません。

対処法

対処法は加熱処理をしっかりする事です。

治療法

治療法としてはプラジカンテル(ビルトリシド)という抗寄生虫薬があります。

サイクル

カワニナ(巻貝)に寄生

アユやシラウオなどの魚

人や魚を食べるほ乳類、鳥に寄生

その体内で卵を産み糞と一緒に卵が排出される。そしてカワニナへ

 

広節裂頭条虫

参照元http://www.jomf.or.jp/report/kaigai/19/worm/b/b1/b1-1.htm
参照元http://www.jomf.or.jp/report/kaigai/19/worm/b/b1/b1-1.htm

寄生されても大した被害はないのですが広節裂頭条虫は巨大なミミズみたいな容姿をしていて、サケやマスというよく食べる魚にいるというのが怖い所です。

過去にはマス寿司を食べて感染したという人もいます。

マス寿司は皆さん食べた事あると思います。そんな身近な食べ物にはこんな寄生虫もいるんです。

この寄生虫が人の体内に入ってくると小腸の上部にくっつき1日に5〜20㎝ずつ成長していくそうです。その後ぐんぐん成長していき最終的には10m近くの大きさになるそうです。

日本の広節裂頭条虫は寄生されてもほとんど自覚症状はなく、10m近くなると肛門からぶら下がってきてトイレで初めて気づくいう人も多いそうです。

成熟した広節裂頭条虫は毎日約100万個の卵を産むそうです。

対処法

対処法は十分な加熱や−20℃以上の冷凍などが有効です。

治療法

プラジカンテル(ビルトリシド)という抗寄生虫薬を使います。

サイクル

ケンミジンコに寄生

サケ、マスなど

人、犬、猫、狐、熊などが終宿主でここで卵を産みます。

 

日本顎口虫(ニホンガッコウチュウ)

参照元http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/musi/08.html
参照元http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/musi/08.html

日本顎口虫には有棘顎口虫、ドロレス顎口虫、剛棘顎口虫などの種類があり、

通常、顎口虫はイタチやイノシシなどに寄生して成虫になるのですが、人間に寄生したとしてもこの寄生虫は成虫になる事ができません。

幼虫はドジョウやブラックバス、どじょう、ヤマメ、フナ、ライギョなどの筋肉(普通に食べる身の部分)にいて、これらを生食で人間が食べると顎口虫の幼虫が胃を突き破り、肝臓に達した後、身体の中を縦横無尽に動き回ることになるという恐ろしい寄生虫です。

幼虫が皮膚の表面に達するとミミズ腫れやこぶの様なものが出てくるそうです。

川魚以外にはマムシを生食した時なども寄生される時があります。

だいたい原因の食材を食べてから症状が出るまで1ヶ月位だそうです。

これだけでも十分に恐ろしいんですが、この寄生虫のもっと恐ろしい所はその幼虫が侵入した箇所によって様々な被害が出るという事です。

例えば目などに侵入すると失明する恐れや、腸管壁に侵入して、炎症から腸閉塞(ちょうへいそく)になる事もあるそうです。

脳に侵入すると脳障害などを引き起こす事があります。

対処法

川魚は十分な加熱をしてから食べましょう。海外などではライギョのお刺身などが出てくる場合があります。

外国語が分からず食べてしまう事などもあると思うので注意しましょう。

治療法

アルベンダゾールやイベルメクチンなどの薬による治療と皮膚などの下に幼虫を見つけた時に直接取り出す外科的治療があります。

いずれにしても大掛かりな治療になる事があるので川魚の生食には十分に注意した方がいいでしょう。

サイクル

ケンミジンコに寄生

フナやライギョなどの魚に寄生その後筋肉に侵入

イタチやイノシシで成虫になります

 

肝吸虫

参照元wikipedia
参照元wikipedia

モツゴ、フナ、コイ、タナゴ、ワカサギなどのウロコや筋肉などに寄生している寄生虫です。生食で食べる事によって寄生されます。

この寄生虫を人間が食べてしまうと、幼虫から1ヶ月位で成虫になり人間の胆管に寄生して卵を産み、成虫は20年以上生きます。

そのまま放っておくと肝硬変(かんこうへん)になることもある恐ろしい寄生虫です。この寄生虫の恐ろしい所は、腹部不快感、食欲不振、下痢などの症状が出る場合もあるそうですがほとんどの場合は寄生された自覚症状はないそうです。

なので知らないうちに症状が進んでいっている事もあります。

検査方法

検便検査や胆汁中の虫卵の検出などで検査ができます。その他にも色々な検査で異常に気づく事ができるそうです。

思い当たる節がある方は早めの検査が必要です。

対処法

川魚を生で食べないようにしましょう。また加熱する時は十分に加熱するようにしてください。

治療法

プラジカンテル(ビルトリシド)などの薬を使います。

肝硬変になってしまった場合などは肝硬変の薬を飲みますが、予後は不良だそうです。

サイクル

マメタニシに食べられて寄生する

川魚に寄生する

人、犬、猫、豚などに寄生して胆管で卵を産む

 

まとめ

 

川魚には危険な寄生虫がいる場合があり加熱を十分にしてから食べた方が無難だと思います。

特に東南アジアの地域に旅行する時などは普通に食事としてだされる場合もあります。

その魚がなんの魚なのかを確認したり生で食べないようにするなどの対処が必要だと思います。

皆さん気をつけましょう。